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目白バースハウス(目白助産所)

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妊娠中に身体を温める利点

目白バースハウスでは、見学説明会や妊婦健診バースクラスなどで、妊娠中の身体の変化とお腹の中の赤ちゃんのために、今何をしておくとお腹の赤ちゃんに良いのかなどお話しています。

特に体を冷やさないこと、温めると何が良いかについてもお話しています。

2日前の大雨から一気にこの暑さ。
ここ最近は、暑い時期の冷えから身を守ることについての話題が出ることも多くなってきました。

見学説明会でお話をお聞きすると、妊娠初期には体が火照ったり、気分がすぐれずにあまり食事がとれなかったりでグレープフルーツジュースや他の柑橘系の飲み物を常用する方が多いように見られます。
他には炭酸水を急に飲みたくなったりする方もいらっしゃって、ご自分の身体の変化に戸惑う事もあるようです。
しかし妊娠初期のそれはごく自然なことで、ご自分の身体が冷えている方ほどその傾向は強く出てくるようです。

 
妊娠するとホルモンの影響で体温自体を今までより幾分かあげておかないと妊娠の継続ができません。少なくとも胎盤が形成される15週頃まではその傾向は続くことがあります。
それまでは物理的に冷たい物ではなければ、飲み物や食べ物として摂取することは決して害を及ぼすことにはなりません。冷蔵庫や冷凍庫に入っているようなものを召し上がったりしなければ、子宮が硬くなるなどの影響はないようです。
ただし、便秘や下痢などの消化器症状は起こってくることはあるかもしれません。

 
そして柑橘系の果物の皮や内包膜・じょうのう膜(白い膜)は、むしろ体を温める効果が強く、特に外側の皮は漢方でも「陳皮」として用いられています。
乾燥してミキサーで砕き、食用にもできますし、乾燥したものを洗濯用のネットに入れてお風呂に入れれば温める作用が強くなります。
カルキを分解する作用もあるようにも聞いています。
ただし、その果汁は体を冷やしますので、妊娠中はお勧めできません。
果物自体あまり体を温めるものは少ないことは知られていますね。スイカやメロンなどの瓜類は浮腫みを取ることは知られていますが、それ以上に体を冷やしてしまうので、分娩時間が長くなるなどの害が出てきやすいものです。梨なども同様に考えます。
食べても大丈夫なものもありますので、それらを少量召し上がるようにすると良いでしょう。

お母さんの身体を温めると、お腹の赤ちゃんの腸内温も安定するようで、赤ちゃんが胎外に出ての生活にとても役立つことになります。赤ちゃんに最大のプレゼントをあげることになるわけです。
 
妊娠期は色々ストレスも感じやすくなり、今までとは感じ方もかわってくることがあります。パートナーの方にはその変化を「ホルモンの様相が変わってきたので、感情もそれなりに変化する」ということをお話しておくと、不必要な摩擦もなくなり、生活その物を楽しんでいく事ができますね。

身体や心の変化は当事者が話すことによって相手に伝わりますから、早めにその機会を持つようにしてみてください。
お母さんができるだけ楽しく赤ちゃんと過ごせることが、育児へとつながると思っています。
バースハウスでも陳皮は常備しています。