menu

目白バースハウス(目白助産所)

動画を見る

お灸・もぐさ・よもぎ

久しぶりの鍼灸ブログ、今回はお灸に使う「もぐさ」のお話。
お灸は、もぐさに火をつけて燃やします。
このもぐさは、草餅やよもぎ団子に使う、よもぎからつくられます。
よもぎは春になると道ばたやアスファルトのすき間にさえ芽を出す生命力旺盛な植物。
古くから身近な薬草として、傷口によもぎの葉をもんで汁をつけて止血したり、虫さされやかゆみ止めにも使われてきました。
また、乾燥したよもぎは艾葉(がいよう)と呼ばれ、生薬(漢方薬)として体を温め、腹痛、下痢、便秘など、さまざまな症状に効果があるとされてきました。
もぐさに含まれる精油成分のチネオールには、リラックス、抗菌抗炎症作用があります。
このようによもぎは、外用・内服を問わず利用され、飲んで良し、付けて良し、浸かって良し、嗅いで良し、燃やして良しの万能な薬草でもあります。
韓国から来たヨモギ蒸しは、バースハウスでは出産前の準備でよく使っていますので、お世話になった方も多いでしょう。(^-^)

もぐさを作るには、4~7月によもぎを刈り取り乾燥して、臼でくだき、葉や茎を取り去るという作業をくり返しくり返しつづけると、やがてほんの少しのフカフカの綿毛だけが残ります。これがお灸に使うもぐさなのです。
なんと100kgの生よもぎから500g前後しかとれない貴重なもの。
このもぐさに火をつけて燃やし、体を温め、つぼを刺激するのがお灸です。

普段はお灸に使っているこのもぐさ、先日は妊娠中に受けた手術痕に当ててもらいました。
もぐさをだしパックに詰めて洋服を着けてみると、「あたたかい!」との声。傷跡が早く癒えるといいなあ。
そしてもうひとつ、だしパックにもぐさを詰めてマスクに当てるという使い方。
精油成分チネオールの抗菌作用でマスクの効果がさらにアップ。
チネオールのいい香りがたまらない~
試してみたい方は、バースハウスへお寄りの際にお声かけくださいね、もぐさをお分けしますよ。