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目白バースハウス(目白助産所)

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妊婦の腹帯は晒(さらし)がベスト

今日はこれからの暑い季節の妊婦さんにこそお勧めしたい晒(さらし)の腹帯のご紹介です。

「戌の日」=「さらし」のイメージでしょうか。人によっては、一応買ったけどあとは押入れに眠っているという方もいらっしゃいますね。
昔から妊婦はさらしを巻いてというのは日本独自のものですが、使ってみると、伝統的な意味合いや安産祈願だけでなく、妊娠生活を快適にするアイテムとしてとても重宝するものです。

実際妊婦さんに巻いてあげると、「なんか楽」「あっ気持ちいい」という感覚を感じる方が多く、「さらしの価値観が変わりました」とか「巻いてみないとこの良さは分かりませんね」などとおっしゃる方もいらっしゃいました。
今は腹帯といっても、色々なタイプの腹帯があります。もちろんそれぞれ良いところもありますが、自身で使ってみても妊婦さんにお勧めしても、やはりさらしの腹帯に敵うものは無いな、さらしは万能だなと感心してしまいます。

腹帯には、①大きくなったお腹を支える、②お腹を冷えから守る、③緩んでくる骨盤を支えるなどの役割がありますが、さらし以外の腹帯では蒸れてしまう、姿勢によって圧迫されすぎるという声もちらほら聞きます。

さらしは巻き方のコツさえ覚えてしまえば、ジャストフィットで体が楽で心地よく、しかもそのままで長時間動き回っても、全然崩れません。お腹の出方やサイズは人それぞれ。市販の規格ものと違ってさらしの良いところは、自分のお腹のサイズに合わせて日々調整でき、お腹のカーブに沿って伸びて調整できるところです。
夏の冷房などの外からの冷えにも汗冷えからも布が何重に重なっているので、一枚の布で覆っているよりも断然冷えにくいのです。心地よい温かさです。

実は腹帯の締め方は着物の着付けのコツと同じなのですが、なかなか自分で着付けをできる方は少ないですね。でもイメージはわかるでしょうか。クッと時と場所で締める感じや、身体がしゃんとする感じです。ネット上でもさらしの巻き方など載っているようですが、ぜひ最初は助産師などに巻き方を聞いて実際に巻いてもらうのがベストです。

そして自分が妊娠中に使ってみて、身体の心地よさももちろん良かったのですが、毎日の朝、赤ちゃんを抱きしめてあげるような感覚でさらしでお腹を包み込んであげて一日が始まるのがとても愛おしく、「今日も一日一緒によろしくね」ととても幸せに感じたのを覚えています。

色々な面でのメリット満載のさらし、面倒くさいなと思わずにぜひ試してみてください。