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目白バースハウス(目白助産所)

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夏の養生 ~冬病夏治~

もうすぐ梅雨明けですね。
暦の上では、立夏(5/5)、小暑(7/7)、大暑(7/22)を過ぎて8/7の立秋に向かっている今は、とっくに夏本番なんですね。
そして、8/23の処暑までが一年で最も暑い時期。

そんな暑い夏の過ごし方について、中医師の先生から夏の養生についてのお話を聞いてきましたので、一部お伝えしたいと思います。

夏は、太陽からの陽気が増し、暑さや湿気が影響して、身体は陽気を発散しようと汗を出しますが、陰気は体内に留まります。陰気とは冬の間の冷えやクーラー、冷飲食による冷えなどととらえてください。
中国では、「冬病夏治(とうびょうかち)」つまり、「冬の病は夏に治す」と言って、身体に溜まった冷えを駆逐するため、自然界が最も暑いこの時期に養生、鍼灸、中医薬(漢方薬)によって冬に発生しやすい疾患を予防する、という考え方が一般に知られており、生活の一部となっているのだそうです。
とくに冷え症、疲れやすい、下痢しやすいなどの体質の方には、冷え対策は夏から始まる!ということです。

今日からできる、夏養生のポイント!
①朝早く起床し、適度な昼寝(15分程度)
②明け方・夕方の適度な運動で汗をかこう(散歩、ラジオ体操、気功、太極拳など)
③冷やし過ぎに注意し、常に温めることを重視
④気を補い、胃腸に負担をかけない食養生
⑤情緒の安定につとめる、イライラしない

このうち、③温めることを重視、について。
ただでさえ暑いのに温める?!って思いますよね。
春夏は陽を養う、と言って夏こそ入浴や足湯をして、温かいお茶をいただき、お腹を冷やさないようにし、身体を温めて溜まった陰気・冷えを駆逐するのです。
これぞ、熱を以て熱を制す。
 入浴は、水圧と温度により体表の血管を拡張し、血液循環の改善、疲労回復、免疫力増強の効果があります。
薬草を入れるとさらに効果的。夏には、びわの葉、桃の葉、よもぎの葉、ドクダミの葉、菖蒲がおススメです。道端や庭先でも手に入りますね。
 足湯は、「夏の足湯は暑湿を取り去る」と言われ、暑さ・湿気による食欲不振、疲労倦怠感、下痢便秘、イライラ、頭痛、めまいなどに効果があります。


バースハウスでは今日も朝から足湯です。
私じゃなくて、入院中のママさんです。

冷え症、夏バテなどが気になる方は、入浴や足湯で「冬病夏治」!

私はこの夏、朝のラジオ体操を始めようと思います。

それでは、④夏の食養生については、またの機会に改めて。